「行政書士を目指そうと決めたけれど、まず何から手をつければいいのか分からない」 「いきなり分厚い法律のテキストを買い込んで読み始めても大丈夫?」
新しい資格に挑戦するとき、誰もが直面するのが「勉強のスタートラインで何をすべきか」という悩みです。
行政書士試験は、学歴や実務経験を問わず誰でも挑戦できる人気の国家資格ですが、出題範囲が広く、やみくもにスタートを切ると途中で挫折してしまうリスクが高くなります。最初の1〜2週間に「正しい準備と学習の全体像の把握」をしておくことが、その後の学習効率を大きく左右します。
この記事では、これから行政書士の学習をスタートする初心者が、最初にやるべき準備とスムーズに勉強を軌道に乗せるための3ステップを解説します。
1. 勉強を始める前に!初心者がやっておくべき3つの事前準備
テキストを開く前に、まずは以下の3点をクリアにしておくことで、途中で失速するのを防ぐことができます。
① 試験日までの「残り期間」と「必要時間」を逆算する
行政書士試験は毎年11月の第2日曜日に実施されます。 初学者が合格するために必要な勉強時間は、一般的に500〜800時間が目安です。
試験まであと1年ある場合: 1日約1.5〜2時間のペース
試験まであと半年の場合: 1日約3〜4時間のペース
自分が1日に確保できる勉強時間(平日・休日)を現実的に計算し、試験日までに必要時間を積み上げられるかスケジュール感を掴みましょう。
② 「スキマ時間」を生活の中から洗い出す
社会人が500時間以上の学習時間を捻出するためには、机に向かう時間だけでなく「細切れの時間」を味方につける必要があります。
通勤・移動時間(往復で30〜40分)
昼休みの残り時間(15〜20分)
就寝前や入浴後のリラックスタイム(20分)
こうしたスキマ時間を合算するだけで、毎日1時間近くの勉強時間を無理なく生み出すことができます。
③ 学習スタイル(独学か通信講座か)を確定させる
「市販教材で独学を進める」のか、「スマホで学べる通信講座を活用する」のか、学習方針をあらかじめ決めて教材を揃えましょう。 迷っている場合は、自己管理能力や割ける予算、1年での一発合格にこだわるかどうかを基準に判断するのが賢明です。
2. スムーズに軌道に乗せる「初動の3ステップ」
教材が手元に届いたら、以下の順番で学習をスタートさせましょう。
ステップ1:過去問をパラパラと眺めて「ゴールの形」を知る
いきなり問題を解く必要はありません。まずは最新の過去問を数問眺め、
「どんな形式で出題されるのか(マークシート・記述式)」
「どのくらいの文章量の問題が出るのか」
「試験時間は3時間で全60問なのか」 という「本番のゴールの形」を把握します。相手(敵)の姿を最初に知っておくことで、テキストを読む際の視点が変わります。
ステップ2:配点の高い「憲法」または「民法・行政法」から着手する
法律の学習順序は非常に重要です。初学者が商法や一般知識などの枝葉から勉強を始めてしまうと、途中で力尽きてしまいます。
法律の基本概念を掴みたい場合: まず「憲法(人権・統治)」で法律の基礎に触れる
最短で得点力をつけたい場合: 全体の6割以上の配点を占める「行政法」「民法」へ一気に飛び込む
まずはこの主要科目を最優先にテキスト通読を進めましょう。
ステップ3:テキストは「理解度6割」で素早く1周させる
最初の1周目で完璧を目指してはいけません。法律用語は難解なため、1回読んだだけで理解できる人はいません。 「わからない部分があっても立ち止まらず、どんどん先へ進む」ことを徹底し、まずは全体の骨格を素早く掴むことが挫折を防ぐ最大のコツです。
3. 初心者がスタート時によくやる「失敗パターン」
最初に以下の落とし穴を知っておくと、無駄な回り道を避けられます。
教材をあれこれ買い込みすぎる 複数のテキストや問題集に手を出すと、どれも中途半端に終わります。選んだ1シリーズを徹底的に信じてやり込むことが鉄則です。
ノートを綺麗にまとめることに時間を使う テキストの内容をノートに写す作業は、勉強した気にはなりますが暗記や理解にはあまり繋がりません。アウトプット(問題演習)に時間を使いましょう。
最初から満点を目指そうとする 行政書士試験は300点満点中180点(6割)を取れば合格できる試験です。難問を解けるようになる必要はなく、基本論点を確実に正解することがすべてです。
まとめ:第一歩を踏み出すスピードが合否を分ける
行政書士試験の挑戦において、もっともエネルギーを要するのは「勉強を始める最初の数週間」です。
生活リズムを整え、スキマ時間を活用しながら最初の科目を1周通読してしまえば、勉強は自然と毎日の習慣になっていきます。
「今年こそ資格を取って人生を変えたい」「法律知識を身につけて新しいキャリアを拓きたい」という想いがあるなら、あれこれ悩みすぎる前に、まずは手元の教材を開いて最初の一歩を踏み出してみましょう!