行政書士試験への挑戦を決意した際、多くの方が直面するのが「通信講座はいつから始めるのが一番良いのか?」という疑問です。
「本試験は11月だけど、年明けからでは早すぎる?」
「今から始めても間に合うだろうか?」
結論からお伝えすると、法律初学者が忙しい仕事や家事と両立しながら、精神的にもスケジュール的にも無理なく一発合格を狙うなら、「前年の11月〜当年の1月(試験の10ヶ月〜12ヶ月前)」にスタートするのが最も理想的です。
しかし、4月の春スタートや、6月〜7月の初夏スタートであっても、通信講座のカリキュラムを正しく活用すれば十分に逆転合格を狙うことができます。
この記事では、行政書士試験に合格するために必要な総学習時間から逆算し、時期別の合格スケジュールと自分に合ったスタートラインの見極め方を分かりやすく解説します。
行政書士通信講座はいつから?は合格に必要な勉強時間から逆算!
行政書士試験の一般的な合格目安時間は、法律初学者の場合で500〜800時間と言われています。
本試験は毎年11月の第2日曜日に実施されますので、この試験日から逆算して「1日に何時間勉強できるか」によって、現実的なスタート時期を決めるとよいでしょう。
| 開始時期 | 試験までの期間 | 1日あたりの必要学習時間 | 特徴とスケジュール感 |
| 11月〜1月(超理想) | 10〜12ヶ月 | 約1.5〜2時間 | 最も王道。基礎講義、過去問演習、模試まで余裕を持って3周以上反復できる。 |
| 2月〜4月(標準) | 7〜9ヶ月 | 約2.5〜3時間 | 春からの挑戦。スキマ時間をフル活用すれば十分に上位合格ラインへ到達可能。 |
| 5月〜6月(短期集中) | 5〜6ヶ月 | 約3.5〜4時間 | 速習コースを活用。捨て科目を作り、配点の高い行政法・民法に特化して挑む。 |
| 7月以降(超短期) | 3〜4ヶ月 | 約4〜5時間以上 | 専念できる環境か、宅建・法学部などの基礎知識が必須となる特攻ルート。 |
社会人が平日に確保できる勉強時間は、通勤や昼休みを合わせても「2時間前後」が現実的なラインです。そのため、「平日2時間+休日3〜4時間」でゆとりを持って合格ラインへ届かせるには、11月〜1月スタートがベストだと思います。
時期別:通信講座受講の学習ロードマップ
① 【11月〜1月スタート】余裕を持って基礎から固める「王道ルート」
前年の本試験直後〜年明けにかけてスタートする最大のメリットは、「理解が難しい民法でじっくり悩める時間が取れること」です。
- 11月〜3月(インプット期): 憲法・民法・行政法の基礎講義を動画で一通り視聴し、法律の全体像を把握する。
- 4月〜7月(アウトプット期): 肢別過去問集を徹底回転(最低3周)。テキストと条文へ戻る往復学習を繰り返す。
- 8月〜9月(記述式・弱点補強): 40字記述式のキーワード演習と、基礎知識(個人情報保護等)の対策を並行する。
- 10月〜本番(直前期): 市販・予備校の公開模試を3〜5回受験し、3時間の時間配分と体力を仕上げる。
② 【2月〜4月スタート】無駄を削ぎ落として最短で仕上げる「春スタート」
新年度の異動や生活の落ち着きを待って始めるパターンです。この時期から始める場合、「インプットを長引かせないこと」が合否の分かれ目になります。
講義動画は1.5倍速などでスピーディに消化し、理解度6割の段階ですぐに過去問演習に入ります。ゴールデンウィークを「行政法の集中特訓期間」として活用できるかどうかが鍵を握ります。
③ 【5月〜6月スタート】出題頻出分野に絞り込む「逆転ルート」
この時期からフルパックの通常講座を消化しようとすると、本試験までに講義を見終わらない「消化不良」に陥ります。
大手通信講座がリリースする「速習コース」や「半年合格パック」を選び、テキストのページ数が薄く、過去問の重要論点だけに絞り込まれたカリキュラムで勝負するのが鉄則です。
「スケジュールは予定通りには進まない」は事実。8割進捗を見越して計画立てるべし
きっと経験ある人多いと思いますが、長期スケジュールって進捗100%達成できます?自分は無理だったな。ですのでそういうもんだと思って余裕持って始めるといいかなと思います。
初学者なら1年前が良い頃でしょう。あまり余裕があるのもだらけるの必至ですから、1年前ぐらいがちょうどいいと思います。
通信講座の「割引キャンペーン」から見るお得な申し込み時期
通信講座各社(フォーサイト、アガルート、スタディング、伊藤塾など)は、受講生の集まる特定のタイミングで大規模な割引セールや早期割引を実施します。
- 11月中旬〜1月(本試験直後〜新春):各スクールが翌年向けの「新年度講座」を一斉に開講する時期。早期割引(早割)やクーポンが最も手厚く、定価より1万〜3万円近く安く申し込めるケースが多いです。
- 3月〜4月(春の応援キャンペーン):新生活シーズンに合わせた春割キャンペーン。
- 6月〜7月(直前対策・速習パック割引):短期合格コースや模試単科のセールが始まります。
「どうせ同じ受講料を払うなら、早く申し込んで長期間教材を使った方が得」です。迷っている間に早割期間が終了してしまうこともあるため、思い立った月のキャンペーン情報は必ずチェックしておきましょう。
4. 初心者がスタート時期で後悔しないための注意点
- 「キリのいい日」まで先延ばしにしない「来月1日から」「連休が明けてから」とスタートを先延ばしにするのは厳禁です。行政書士試験の学習は、最初の1冊・1コマ目のハードルが最も高いため、テキストが手元に届いたその日から10分だけでも講義を再生する姿勢が大切です。
- 最新の法改正に対応した年度の講座を選ぶ前年の講座を安易にオークションやフリマアプリで購入してスタートするのは避けてください。行政書士試験は民法や行政関連法、個人情報保護法などの法改正が頻繁に行われます。必ず「受験する年の本試験に対応した最新版」を受講しましょう。
まとめ:一番早い「今」が合格率を最大にするベストタイミング
行政書士試験の通信講座をいつ始めるべきかに対する究極の回答は、「思い立ったその日、今すぐ」です。
試験日は11月で固定されているため、スタートが1日早くなれば、その分だけ本試験直前期の復習に回せる時間が増え、合格率は確実に高まります。
「今の時期からでも間に合うだろうか」と悩む時間を、講義動画の視聴や過去問の1問演習に変えて、合格への確実な一歩を踏み出しましょう!